登山届・登山計画書の重要性と書き方。おすすめのアプリやサイト

あなたは山登りをしたことはありますか?

自然や季節を感じながら、達成感もあり運動にもなる、とても素敵なアウトドアの一つですよね。

そんな登山ですが、山ガールという言葉が流行したように何度か登山ブームもありましたが、またコロナ禍の影響でブームが再来しているようです。

登山だと、野外なので感染の影響が少なく3密も避けることが出来ると、登山する方が増えているそうです。

コロナ禍以前から登山をしていた方は自粛をする方も多いようですが、コロナ禍になってから気分転換にと登山初心者の方が増えて、遭難事故者も増えているそうです。

登山の危険性を知らずに、軽い気持ちで登る人が増えているのが遭難者増加の要因の一つとも言われています。

 

コロナ禍で登山初心者が増加

登山アプリYAMAPが公開しているデータによると、コロナ前の2018年8月のアプリダウンロード数は100万ダウンロードでしたが、2019年11月で150万ダウンロードと、1年ちょっとで50万ほど増えています

そしてコロナ禍の2020年9月時点で200万ダウンロードを突破し、1年経たないうちにダウンロード数が50万増えました。2021年6月には250万ダウロードを超え、コロナ禍になってから圧倒的に登山アプリを利用する方が増えたということがわかります。

2022年4月には300万ダウンロードを突破し、アプリ内で記録する「活動日記」の推移も2021年の353万件から2022年にかけて526件と約1.5倍増えており、登山活動が活発化していることもわかります。

また埼玉県の事案を例にしてみてみると、コロナ前の2019年の山岳遭難者数は50人だったのに対し、コロナ禍中にある2021年には82件と1.4倍も増加していると発表がありました。そして発生件数の半数以上が標高1000m以下の低山で事故が起きており、低山だからと言って山を甘く見て登山している方が多いこともわかります。

このように登山初心者の方を中心に、低山だったら大丈夫と軽い気持ちで登山し、遭難事故が全国で多数発生しているのです。

 

登山の際には登山計画書や登山届を提出する

ではこのような山岳遭難事故にはどう対処すればいいでしょうか?

もし登山中に遭難してしまった場合でも、「登山計画書」や「登山届」を提出していると助かる可能性が高くなります。

登山計画書とは登山する内容の計画や情報を一通りまとめて書いた用紙のことをいい、多くの登山口には登山計画書を投函するポストが用意されています。

登山者の氏名、年齢、住所や連絡先、登山する山の名前、登山ルート、エスケープルート(緊急時のルート)、装備品や持っていく食料の量などを記入し、警察に提出します。

登山計画書を作成することによって、改めて登山内容を確認することに繋がって登山の安全度も増し、同行者にも登山内容を共有しやすいのでとても便利ですね。

もし遭難してしまった際でも、この登山計画書を元に捜索してくれるので、とても有力な情報となります。

どんな低山でも、軽視せず、毎回登山計画書を提出する癖をつけることで遭難の確率も減らすことができ、万が一の際でも捜索も迅速に対応してもらえ、結果的に生存率も上がります。

 

低山では登山届を提出しない傾向にある

 

富士山や南アルプスがある山梨県の山梨県警によると、コロナ前の2019年8月の遭難者数27人中19人の方、約7割の方が登山届を提出していましたが、コロナ禍の2020年8月には遭難者数17人中2人と約1割の方しか登山届けを出していなかったということがわかりました。

コロナ禍だからと登山することに罪悪感を感じ出さない方が増えたということや、低山登山者が増え、この程度なら登山届を出さなくてもいいと考えた人が増えたのが原因と考えられていますが、どちらにせよとても危険な状況ですね。

そしてヤマケイオンラインが行ったアンケート結果を見てみると、登山届の提出方法(複数回答可)で一番多かったのがやはり、登山口にあるポストへの投函が圧倒的で78%でした。一方でメール添付やネットからの電子申請で提出するという方も35%と、ネットでの提出もある程度見られました。

 

アプリを使って登山届の作成、提出が出来る

このように最近ではネットでも登山届が提出できる自治体も増えてきつつあり、気軽に作成して提出することが可能となっています。

登山計画書を作成するのを面倒に感じる方もいるかも知れませんが、アプリやウェブサイトを使っても簡単に作成することが出来るのをご存知でしょうか?

そんな時に役立つのが「ヤマレコ」です。

ヤマレコは登山用GPSアプリで、山岳ルートの表示や登山ルートの作成、登山計画書の作成、提出までと登山に必要なものをすべて補ってくれる万能なアプリです。

事前に地図データをダウンロードしておくと圏外中でも現在地を把握出来るのでとても安心。

また登山中に方角がわからなくなった際に役立つのが「簡単コンパス」です。

このアプリでは、方角を16方位で示してくれるので細かい方角がわかるのでとても便利なアプリです。

ただ端末によっては、ジャイロセンサーや磁気センサーが搭載されていない端末もあり、センサーがないとこのアプリは活用できないので注意が必要なので、利用端末が対応しているかどうかを確認してから利用しましょう。

登山の前には低山であっても、事前に計画を練って登山計画書を提出し、万全の状態で安心して楽しめるように上記のアプリなども活用してみてくださいね。

 

簡単コンパス アプリ

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