近年では人生100年時代などと言われるように、医療発展で平均寿命が伸びて長生きできる環境になりつつあります。ですがそれと同時に高齢者の認知症の発症率が非常に高くなっており問題視されています。
日本では一人暮らしの高齢者が増加しており、近年のコロナ禍で「密」を避けるために外出自粛する方が増え、その結果、運動不足やコミュニケーション不足、知的活動による刺激不足が原因で、想定以上に患者数や症状の進行速度が早くなる方が増える可能性もあると言われています。
認知症を発症した際に多く見られる症状としては、仕事や家事などの普段の生活がうまく回らないことを始め、買い物の際にお金の計算が出来なかったり、慣れている道なのに迷ってしまう、同じような話を何度も繰り返すなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。
65歳以上の日本人の5人に1人は認知症?
「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」という資料によると、2020年には65歳以上の高齢者が約3600万人とされており、そのうちの602万人の方が認知症発症者であるそうです。確率でいうと16.7%となり約6人に一人の方が認知症ということになります。
そして高齢化が加速して、認知症有病率が上がると仮定した場合、2025年には、高齢者のうちの730万人の方が認知症発症者と予測されており、割合でいうと20.6%、なんと5人に1人の方が認知症になるとも予測されているのです。
それに加え、日本は認知症になりやすいという統計もあり、経済協力開発機構(OECD)に加盟している先進国35カ国の全体の平均値より日本は1.5倍近くも認知症有病率が高いと言われており、今後もその有病率は上がると考えられています。
日本は他国に比べ高齢化が進んでおり、高齢化が進むとどうしても認知症の発症率が上がってしまうのが現状。
発症率を下げるには様々な認知症対策が有効とされており、その手法として適度な運動や栄養バランスのいい食事、社会的な交流などがあるとされていますが、実際にいざ行動しようと思っても面倒に感じたり、金銭的、環境的にも厳しかったりと、なかなか実践できないという方も多いかと思います。
将棋や囲碁は認知症予防に効果的?
そんな認知症の予防に、馴染みのある方も多いと思う将棋や囲碁が期待されているのはご存知でしょうか?
現在、藤井聡太さんのお陰で将棋ブームが到来しており、若者にもとても人気が出ていますよね。
前述した通り、認知症予防には運動や栄養、他人との交流や脳トレゲームなどさまざまな方法があるといわれていますが、前頭葉を鍛えることが出来る将棋も、認知症予防の一つとして注目されています。
実際に将棋は認知症予防として、多くの老人ホームやデイケアの場でレクレーションの一つに活用されています。
既に将棋のルールを知っている方はすぐにでもはじめれますが、ルールを知らない初めての方でも初期投資が少なく、特別なスキルも不要なので誰でも気軽に始めることが出来る手軽さも人気の一つ。
小さい子供から高齢者まで楽しむことが出来る将棋は、簡単かつ、とても魅力的な認知症予防の一つなのかも知れません。
前頭葉の衰えは認知症発症につながる
加齢などからくる前頭葉の衰えは、認知症発症の原因の一つとされています。
その前頭葉が衰えると、判断力がなくなってしまい、記憶力の低下や集中力の低下、意思決定や判断ができなくなるなど、生きるために必要な活動の多くが欠如してしまいます。
そしてその状態が、いわゆる認知症の発症。
将棋は、次に来る相手の攻撃を読んだり、どのように攻めるかなどの戦法をひたすら考えながら楽しむゲームなので、脳を動かすことにより前頭葉を刺激して結果的に鍛えることが出来るのです。
また、脳を刺激すると生きている神経細胞同士がくっつき、死滅している神経細胞分を補う作用があるとも言われており、その作用の結果、初期の認知症が回復したという報告例も実際にあるそうです。
認知症予防にも繋がる将棋アプリ
このように将棋は、認知症予防にはとても有効的だと考えれます。
自宅に将棋盤がない方や、将棋相手が居ない方でも簡単に将棋を楽しめるのが将棋アプリ。
将棋アプリだとお金もかからず気軽に始めることができ、オンライン対局などですぐに誰かと対局することも可能です。
将棋のルールを学ぶのにも役立つ詰将棋問題集なども収録されているので、将棋初心者の方でも安心して利用できます。
気軽に楽しみながら囲碁や将棋をすることで、認知症予防にも繋がり、いい事尽くしの将棋アプリをお手元のスマホにインストールしてみてはいかがでしょうか?
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