IE(Internet Explorer)サポート終了 危険性と対策をわかりやすく解説

Microsoft 社が提供している「IE(Internet Explorer)」のサポートが2022年6月16日に終了するのをご存知でしょうか? ※以後IEと記載

IEは1995年に発表されたWindows95に含まれていたウェブブラウザで、Microsoft社が提供・運営しています。

Windowsに搭載されていたことから、2000年頃からはシェア率9割を超えるなど、誰もが知っているソフトウェアとなりました。

Windowsを利用したことがある方なら、誰でも知っているIEですが、前述にもあったように2022年6月16日にサポート終了してしまいます。

既にWindows10以前のOSに対応しているIEバージョンは全てサポートが終了しており、今回ではWindows10向けのIE11のバージョンのサポートが終了します。

法人向けなどの一部バージョンではサポートが続きますが、一般向けの通常に利用されているIEブラウザが終了の対象となります。

サポートが終了したあとでも引き続き利用することは可能なのですが、セキュリティが脆弱になるなどその他にも様々なリスクがあるので、今回はそちらについてを紹介していきますね。

 

サポート終了後は、セキリュティ面が脆弱になり危険

IEのサポートが終了するというのは、それ以降にシステムアップデートの更新がされなくなってしまうということです。

そのアップデートがなくなると、セキュリティ面が脆弱になってしまうので、サイバー攻撃などを受けてしまう可能性があり非常に危険な状態と言えますね。

サイバー攻撃により、個人情報の漏洩やパソコンがウイルス感染するなど様々な弊害あるので、基本的には常に最新のバージョンにアップデートしてセキュリティを強くしておく必要があります。

実際に2022年2月25日に米コンピュータ緊急事態対策チームによりCISAの「既知の悪用された脆弱性カタログ」の項目に新たにIEが追加されるなど、IEの脆弱性が改めてわかりました。

その他にも、閲覧できないサイトやサービスがどんどん増えてきたり、動作不良やサイトの読み込みが遅くなるなど、利用していると不便な部分しかありません。

日々、ネット技術は進化しているので、それに対応するためにはシステムアップデートが必要不可欠なのです。

 

他のウェブラウザへ移行しよう

このようにサポート終了後にもIEを使い続けていると、セキュリティ面の危険性や利便性が悪いということがわかりました。

ですので、サポート終了までに他のウェブブラウザに切り替えることが推奨されています。

Microsoft公式からも別のウェブブラウザに切り替える旨のアナウンスがあり、MicrosoftではMicrosoft Edgeへの移行を推奨しているようです。

Microsoft Edgeは、IEに比べるとデザインや表示内容もシンプルになり、簡単に言うと現代風になったウェブブラウザでWindows 10から標準搭載されています。

そしてMicrosoft EdgeはIEとの互換性もあり、IEからEdgeへのお気に入りや履歴等の移行も簡単に出来るのでとても便利です。

Microsoft Edge以外にもGoogleが提供しているChromeや、Mozilla提供のFirefoxなど様々なウェブブラウザがあります。

 

IEのシェア率は年々低下している

WEBトラフィック解析を行っているStatCounterが調査した、世界のウェブブラウザのシェア率によると、2009年時点でのIEのシェア率は67.41%でしたが、5年後の2014年には38.07%まで下がり、2020年には7.41%と明らかにシェア率が下がっているのがわかります。

それに比べ、2009年のChromeのシェア率はわずが1.5%でしたが、5年後の2014年には19.45%、2020年には46.65%とかなり右肩上がり。Microsoft Edgeも2015年には0.02%でスタートし、2020年には5.69%とだんだん上がりつつあることがわかりました。

このように年々、IEからChromeやMicrosoft Edgeなどの違うウェブブラウザへ移行している方が多く、他のウェブブラウザが便利かつ、セキュリティ面もしっかりし、安心して利用できる環境になっているのです。

 

便利なブラウザアプリ

では実際、どのウェブブラウザに移行したらいいかわからない、という方も多いと思います。

現在IEを使っていて、お気に入りや履歴をそのまま移行して使いたいという方にはMicrosoft Edgeがオススメです。

スマホとの同期ももちろん可能ですし、なによりIEからのデータ移行も簡単にできるのでとても便利で、IEユーザーには魅力的です。

普段からGmailやGoogleマップ、Android端末を利用している方にはChromeもオススメです。Chromeは比較的シンプルでとても使いやすく、Googleアカウントでログインすると様々なサービスと連携して使うことが出来ます。

そしてPC版のChromeだと「拡張機能」が豊富で、ウェブブラウザを自分好みにカスタマイズして快適に利用することが可能です。

ウェブブラウザにはそれぞれに特性があり、便利な面もそれぞれ異なるので、実際に色々使ってみて自分に合うウェブブラウザを探してみてくださいね。