あなたはSNSを利用していますか?
最近では誰もが気軽にSNSを利用出来るようになり、SNSと共に生活している方が多くなったように思います。
SNSは簡単に家族や友人と連絡が取れたり、趣味の情報を取得したり、好きなものを発信できるなど、とても便利で魅力なコンテンツですよね。
そんな便利なSNSですが、使い方を一歩間違えると、人を傷つける凶器にもなり得ます。
匿名だからと言って、特定の人間に対して根拠のない悪口や、ありもしないうわさ話を拡散するなどの誹謗中傷をする人が増加しており、社会問題となっているのです。
ネット上による誹謗中傷とは、特定の相手に、根拠のない悪口を発信したり、拡散することにより相手を傷つける行為のことを言います。
SNSを利用している以上、軽い気持ちでの発信で自分が加害者になる可能性もありますし、また誰かから攻撃されて被害者になるケースもあるので、ただ単に便利なだけでなく危険な面もあると理解して利用する必要があります。
年々増える誹謗中傷被害
総務省が委託し運営している、違法・有害情報相談センターに来る相談数を見てみると、相談受付を開始した平成22年度は1337件だったのに対し、平成27年には5200件と相談件数が約4倍にも上がっています。
それ以降の年も相談数は5000件~5500件辺りを行き来しており、ここ数年で相談数が格段に増えたことがわかります。
令和元年だと相談件数5198件に対して、そのうちの4293件がプライバシーの侵害に関しての相談となっており、相談内容の約8割強もがプライバシー侵害による相談なのです。
また警視庁が発表している「サイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」の統計データを見てみると、平成26年の名誉毀損・誹謗中傷等に関する相談件数は9757件でしたが、平成30年には11406件と、こちらも若干数ではありますが上がっているのがわかりました。
これだけ被害に合われている方が増えているにも関わらず、平成30年時点でも検挙数1494件、割合にするとわずか13%しか検挙されていないというのが現状です。
このようにSNSの普及が進んで、対応しきれないほどの誹謗中傷被害も増えており、誹謗中傷問題は深刻化しているのです。
被害届を出したい場合には証拠集めが大切
では、もし実際に誹謗中傷を受けてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか?
誹謗中傷の内容によっては、自分にそれほど実害がないものであればミュート機能やブロック機能を活用して、無視するのが無難といえます。
誹謗中傷に対してムキになって反論すると、余計に相手も逆上させてしまい炎上してしまったりと、さらなる被害を生む可能性もありますよね。
SNS上やサイト上に誹謗中傷が書かれた場合は、運営に問い合わせて投稿内容を削除して貰う方法もあります。ただこの方法はサイトによって規約が異なり、規約違反となる投稿のみとなるので注意が必要です。
顔写真や住所氏名などの個人情報に関する投稿や、明らかな攻撃的な内容の場合には規約違反となるサイトが多いので、それに該当しそうな場合には一度問い合わせてみてください。
また誹謗中傷内容の文章画面をスクリーンショットで撮影したり、サイトURLを保存して速やかに証拠を残すことにより、警察に被害届を出すことも出来ます。
せっかく警察に相談に行っても、証拠がないとただ話を聞いてもらって終わるというケースも多いそうなので、明確な証拠集めはとても大切です。
誹謗中傷で実際に書類送検された例
誹謗中傷をしたとして、実際に書類送検された例として有名なのは、2019年の堀ちえみさんのブログに書き込まれた投稿でした。
当時がん闘病中だった堀ちえみさんのブログに、「死ね」「消えろ」などの心無い言葉を何度も投稿したとして、堀ちえみさんの関係者の方が警察に被害届を出すと、北海道在住の50代主婦が脅迫容疑で書類送検されたのです。
また2021年にも同様に、堀ちえみさんのブログのコメントに何度も誹謗中傷な内容のコメントをし続けたとして、奈良県在住の無職の女性が東京都迷惑防止条例違反容疑として書類送検されました。
この件を皮切りにネット上の誹謗中傷でも、犯罪行為だということが改めて世間に広がり、いろいろなところで誹謗中傷による被害の件を取り上げられるようにもなりました。
有名人や芸能人も一人の人間であり、ネット上で叩いたり悪口を言うことは立派な犯罪です。
有名だから大丈夫、みんな言ってるから大丈夫と勘違いする方も多いというのが現状ですが、このように実際に普通の主婦でも突然犯罪者になることもあるのです。
スクリーンショットアプリなどで証拠を残す
このように現代社会では誹謗中傷による被害が多く、沢山の人が苦しんでいます。
SNSやネットを使っている以上、いつ巻き込まれたり、被害を受けるかわかりません。
そんな時に便利なのが「スクリーンショットアプリ」
前述にもありましたが、誹謗中傷を受けた際には、誹謗中傷になる部分の画面をスクリーンショット撮影をして、証拠を残すことがとても大切です。
スクリーンショットアプリだとワンタップですぐにスクリーンショット撮影ができるのでとても便利で安心ですね。アプリを使ってその画像をPDF化したり、プリントアウトすることも可能なので、警察に相談に行く際にも役立ちます。
また、URLを保存できるウェブ魚拓や、ウェブクリップ出来るアプリもとても便利です。
万が一投稿が投稿主によって削除された場合でも、URLを保存しておくといつでも確認することが出来るので、証拠としてとても十分な情報となりますね。
もし誹謗中傷された際に、自分の身は自分で守れるように、スクリーンショットアプリや上記のコンテンツを使って、準備をしておくのはいかがでしょうか?
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スクリーンショット アプリ
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